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上記の構成に基づき、潜水船用動力源システムの主要目及び概略規模を算定した結果を表5.2.3-2及び以下に示す。
・システム容積:約2.8m3(除、燃料タンク、酸化剤タンク)
・システム重量:約5.5ton(除、燃料タンク、酸化剤タンク)
・補機所要動力:約6.2kW
潜水船用動力源システムは、スターリングエンジンと交流発電機を直結し、直流に変換した後、インバータを介して各機器に電力を供給する発電システムとしている。S/E発電システムは、負荷状態に応じて出力調整するシステムとし、基本的には電池に替えることなく直接各機器に供給する構成としている。(但し過渡的ネ電力増加状態における補償用電池は装備する)S/E発電システムの電源システム系統を図5.2.3-3に示す。電源システムの基本構成は以下の通りである。
(a)S/Eユニット(2基)
上記の通りスターリングエンジン及び発電機からなる発電ユニットであり、2基搭載する。
(b)S/E用負荷調整装置(2基)
本装置は、S/E発電システム本体の制御(出力制御、燃料投入量制御、圧力制御等)と併用して使用し、負荷の急激な減少時に於いて、S/E発電システムの応答が追いつかない場合の余剰電力を調整する事を目的に装備する。尚、本装置は各S/E発電システムそれぞれに装備する。
本装置は、主に余剰電力を吸収する負荷器と負荷器に吸収させる電力を調整する負荷調整器及び負荷調整盤から構成される。
(c)S/E負荷補借用電池(1基)
本電池は、下記を目的に搭載する。
・スターリングエンジン起動時における動力源システム補機電力の供給
・負荷の急激な増加時に於いて、S/E発電システムの応答が負荷変動に追いつかない場合の不足電力の補償
尚、本電池は1,2号S/E発電ユニット共通とし、装備数は1組とする。
(d)主配電盤(1基)
本配電盤にて、1号及び2号S/E発電システムを並列に接続すると共に、S/E発電システムとS/E負荷補償用電池を並列に接続し、S/E発電システムからの電力を各検器(一部インバータ主回路部を介する)に配電する。

 

 

 

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